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「さむかわの縄文時代」展示中!

寒川町内の各縄文遺跡(岡田遺跡、大蔵東原遺跡、倉見大村遺跡)と岡田遺跡から出土した町指定重要文化財の釣手土器をはじめ、新たに判明した釣手土器5点を一挙公開。普段は収蔵している縄文土器を多数展示中です。

[とき]
平成29年11月4日(土曜日)~平成30年3月31日(土曜日)
文化財学習センター開館日時
毎週火、水、金、土曜日
午前9時から午後4時
上記であっても、祝日及び年末年始は休館となります

[ところ]
文化財学習センター(一之宮小学校内)



文化財学習センター企画展「さむかわの縄文時代」↓



展示品の一部をご紹介します。
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はじめに

今、縄文時代が熱い!
北海道、北東北の縄文遺跡群を世界遺産登録に向けての運動が盛んに行われております。
「縄文文化は日本の歴史と文化の成り立ちを知る上で欠くことのできないものであるだけでなく、自然と人間が共生し、約1万年もの長きにわたって営まれた、高度に発達・成熟した文化であり、世界史上稀有な先史時代の文化であります」{北海道・北東北の縄文遺跡ホームページ(http://jomon-japan.jp/)・世界遺産登録の取り組みより}
同遺跡群はその価値が認められ、世界遺産候補としてユネスコ世界遺産センターの世界遺産暫定一覧表に表記されました。
これら世界遺産をめざす有名な三内丸山遺跡に、ある意味匹敵するほどの縄文時代の遺跡が寒川にあるのをご存知ですか?
今回はそんな縄文時代の寒川を紹介していきます。


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縄文時代とは

縄文時代は一般的に日本列島で土器が出現してから、稲作が本格的に始まるまでの間をさします。約1万6千年前から2千数百年ほど前までの1万年以上に及ぶ、非常に長い時代であったと考えられています。縄文時代のはじまりは氷河期の終末期にあたり寒冷な気温でしたが、やがて世界的な気候の温暖化がおとずれ、日本列島の各地に独特な文化が栄えました。この文化を特徴づけるものの一つに表面に縄文の文様が付くことが多い縄文土器の存在があげられ、縄文時代という時代名称にもなりました。この縄文土器は時代の移り変わりとともに、多様な変化を見せたことがわかっています。この土器の変化に基づき、縄文時代は古いほうから、草創期、早期、前期、中期、後期、晩期の6つの時代に区分さてれています。

「掘り進められた神奈川の遺跡」かながわ考古学財団、有隣堂より一部加筆

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釣手土器について

縄文時代中期に出現した縄文土器の一種。浅鉢形で胴体口縁部に把手が付けられた土器です。把手の部分に動物や人面などの装飾を伴うものや、祭祀に関連したものとの共伴で出土することもあり、その奇異な形と共に祭祀に関連した土器ではとも考えられています。把手には懸垂のためと思われる孔が設けられていることもあり、内面に炭化物等の付着や黒色変化が認められる出土例があることから、灯火具(ランプ)や防虫香炉であるとも考えられています。
岡田遺跡からは従来、釣手土器は3点確認されていましたが、教育委員会において資料を再確認したところ、平成9年の水道管理工事に伴う調査の遺物から1点、また、地元研究家からのご指摘で同調査から1点が新たに釣手土器ではないかとされ、縄文時代研究者の阿部氏(かながわ考古学財団)、中村氏(国学院大学)のご教授により釣手土器と判断し、今回展示した次第です。
これで岡田遺跡出土の釣手土器は5点となり、元々県内で最多の出土数でしたが、さらに多くなり、どのような意味を持つか今後の課題と思われます。
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岡田遺跡の墓域

縄文時代の環状集落では、中央に墓坑を配置し墓域を形成していますが、岡田遺跡は住居数に比べ、墓坑が圧倒的に少ない状況が指摘されています。(安部2017)
墓坑による墓域の他、廃棄した住居を埋葬に利用した廃屋墓の可能性が考えられます。被葬者の頭部に逆さまにかぶせた土器を倒置土器といい、中部・関東を中心とする縄文中期の集落址に多くあるといわれてます。(山本1976) 岡田遺跡の住居址でも確認されており、廃屋墓の可能性の証拠といえるでしょう。

「岡田遺跡に見る縄文中期集落居住域と墓域」2017寒川町文化財学習センター資料 阿部友寿


[参考]
東京国立博物館で、2018年7月3日(火)~2018年9月2日(日)『特別展「縄文―1万年の美の鼓動」』が開催の予定です↓




更新日:2017.11.18


by jyohokiti | 2017-11-05 12:19 | イベント

寒川町のあれこれをご紹介しています。


by jyohokiti
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