河童徳利(かっぱどっくり)
2020年 10月 16日
この物語にはいくつかの説があります。
フジパン 河童徳利
http://minwa.fujipan.co.jp/area/kanagawa_006/
絵本 かっぱどっくり
http://www.sasakick77.com/hp-kappa-d/kapa-dokuri.htm
『間門川(まかどがわ)の河童伝説《茅ケ崎市西久保》』
http://48863135.at.webry.info/201112/article_32.html


天保2卯年(1831)四月、本所に住す彫物師猪之助と申男、大山に参詣之砌、同所間角村百姓三輪堀五郎左衛門方へ立寄、左之陶の譯聞候由寫来る、此譯聞しに、相州大山道西久保と申所小き川有、其川にて河童馬を引込所を、大勢にて此河童を打殺さんとせしを、同所間角村百姓三輪堀五郎左衛門と申男、河童を貰い助ける、其夜河童禮に来る、右の陶へ酒を入、鱸(すずき)二本添て来る、鎌倉時代の此なりと、凡六百年を過し事也、此河童雌雄にて、一疋は鎌倉に住す、一疋は間角川に住して、折々文通をせしとの事、彼河童の云く、此陶の酒呑たる時、少し宛残し置けば、萬年も絶ゆる事なしと云へり、或時其意を知らざる者、残らず酒を明し、夫より一滴も出ず、おしき事也、今に五郎左衛門方の什器とせり、参て尋れば見せける、かの彫物師猪之助、銀座御役所秋田氏にて出合し時、予は右實を好を聞、見たる儘聞たる儘を語り聞せる故、直ぐさま寫置く也、

